ソーシャル・シグナルの共有と拡張による共感的行動の支援
Supporting Empathic Behavior by Sharing and Extending Social Signals
- 科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業(CREST)人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開国立大学法人筑波大学慶應義塾大学
About
ソーシャル・シグナル(社会的信号)とは、社会的相互作用における観察可能な行動の手がかりであり、それが意図的であるかどうかにかかわらず、他者に具体的かつ感情的な変化をもたらす行動として位置付けられます。
ソーシャル・シグナルの共有・拡張および共感的行動の支援技術
本プロジェクトの目的は,ソーシャル・シグナル(社会的信号)に関する神経基盤の理解に基づき人の意図伝達と他者理解を支援する人間拡張技術を確立するとともに,実証研究を通じて人々の共感的行動の支援が可能であることを示すことです.ここでは,人々の社会的インタラクションを一連の行動連鎖とするモデルとし,人々におけるソーシャル・シグナルの情報処理過程の理解を深化させるとともに,共感的な行動応答を生成する共感的AIの基盤を創出します.これにより, 人々の表情や対人交流を理解することが困難な人々の理解(他者理解)を助け,自身の表情の表出や自発的な相互作用行動が困難な人々の情動表出や行動を支援(意図伝達)するといった,人を内側から変えうる新しい人間拡張技術の実現を目指します.
共感的行動の機序理解のため脳内機構を解明する
ソーシャル・シグナルを取得する工学的技術を活用し,療育現場において重要な指標である行動指標・表情変化を精緻に計測する技術と有機的に協働することで,ソーシャル・シグナルに関する複数人の同調を支える共感的行動と生理機序の解明を目指します.このような臨床神経科学の手法により,2者(複数)間相互作用における表情,頭部姿勢・身体動作という行動指標,表情・瞬目に伴う筋活動や脈拍といった生理指標,そして脳機能指標の同時取得を通じて,行動指標と生理・脳指標の因果関係を含むメカニズムを明らかにすることを目的とします.これにより,各個人で独立ではなく相互作用という観点からソーシャル・シグナルの情報処理過程を明らかにしモデル化します.
Mission
情動表出を含む人々の意図伝達を拡張し,他者理解を助け,また共感的行動を支援することを目指して研究を行います.
Identifying Emphatic Behavior
ソーシャル・シグナルを検出し利用する技術により、共感的な行動応答を支援・拡張するSocial Neuroscience
for Empathic AI
共感的行動の機序理解のため脳内機構を解明するFeasibility Studies in the Wild
実証実験により行動応答モデルを有する共感的AI基盤を構築するProjects
ソーシャル・シグナルの情報処理過程の理解ソーシャル・シグナルの共有・拡張技術の確立ソーシャル・シグナルの共有・拡張技術の確立複数人の同調を支える共感的行動と生理機序の解明複数人の同調を支える共感的行動と生理機序の解明共感的AI基盤による行動理解・応答システム複合現実感生成装置(デジタリウム)の開発臨床・実証研究での検証臨床・実証研究での検証臨床・実証研究での検証Teams
研究代表者
鈴木 健嗣
研究参加者(筑波大学)
廣川 暢一(システム情報系)
松田 壮一郎(人間系)
蜂須 拓 (システム情報系)熊野 史朗*(システム情報系・客員教員)
Eleuda Nunez(システム情報系)
Christina Andrea(システム情報系)
大木 美加(システム情報系)*NTTコミュニケーション科学基礎研究所
主たる共同研究者
皆川 泰代
研究参加者
山本 淳一(文学部)
三木 則尚(理工学部)
星野 英一(KGRI*)
森本 智志(KGRI*)
岩谷 千穂(KGRI*)
白野 陽子(KGRI*)
山本 絵里子(相模女子大学)*グローバルリサーチインスティテュート
Contacts
共同研究・実証研究のご協力、ご意見・ご要望がございましたらご連絡ください。
筑波大学人工知能研究室
JST CRESTソーシャル・シグナル
プロジェクト事務局029-853-5679
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